国際機関の現場では、JPO(Junior Professional Officer)派遣制度を通じて派遣された若手人材が数多く活躍しています。本制度は、各国政府が費用を負担し、日本では外務省を含む複数の省庁が、国連をはじめとする国際機関に派遣を実施しています。
今回は、今年からJPOとしてUNHCRの現場で活動している4人の日本人職員に、それぞれが派遣されている国について聞きました。
第1回目はUNHCRヨルダン事務所の進藤弘騎からスタート!
■ UNHCRの仕事について教えてください
UNHCRヨルダン事務所 渉外部に所属しています。政府、マスコミ、民間支援団体などに対して活動報告を行い、視察・取材の調整などを行っています。先日は、アズラック難民キャンプ内に設置された、新型コロナウイルスワクチン接種センターの取材に同行しました。
■ 赴任した時の第一印象は
ヨルダンの人口は約1,000万人であるのに対し、登録難民数は75万を超え、非登録難民を加えるとシリア難民だけで136万人程度が居住しているとされています。地域によっては″寛容の限界”という声すら聞こえるなか、ヨルダンではコロナ禍の厳しい現状においても、早い段階でワクチンプログラムの対象に難民を加えるなどインクルーシブな政策を続けており、難民受け入れの模範となる国という印象を持っています。
■ ヨルダンについてより知るために取り組んでいること
現地の方とルームシェアをしています。居住空間・時間を現地の方と共有することで、日常のなかに新たな発見や学びがあります。最近感じたのは(各家庭によって差はあるかと思いますが)拭き掃除の頻度が高いこと。砂漠からの砂ぼこりが多いからではないかと思います。
■ ヨルダンのおススメ、教えてください!
実は甘党なので、甘味の強いことで知られるアラブ菓子にハマっています。仕事帰りには、近所の店でアラブ菓子を頻繁に購入しています。昔、日本で流行った「あま~い!」というフレーズを、頻繁にヨルダンで連呼することになるとは・・・。特に、アラブ菓子の代表格、チーズの酸味とシロップの甘味が絶妙なカナーフェはお勧めです。