UNHCR国連難民高等弁務官事務所国会議員連盟は、2001年衆参、与野党の有志によって結成されました。以来激動の国際社会にあって拡大の一途をたどる難民問題の解決に、一歩でも近づけるようにと活動を続けてまいりました。今後も政府、企業、NGO/NPOなど市民社会の方々、また国民の皆様と連携して積極的な発信と行動を強化してまいります。
UNHCR議連のメンバーは、アフリカや中東などに出張する際、難民キャンプを視察して、その実情を把握することに努めてきました。また現地現場で頑張るUNHCR職員や関係者からのヒアリング等も大切にしてまいりました。今後もこうした努力を継続いたします。
1951年難民条約が国連で採択されて60周年、また日本が難民条約に加盟して30周年の節目に当たる2011年、衆議院も参議院も全会一致で難民に関する国会決議を採択。国内外に立法府の難民問題解決への強い姿勢と決意を明らかにいたしました。
今日戦争や紛争、政治的な理由などで家を追われた、郷土を追われた難民は、全世界で1億人超となりました。この地球に住む人間の実に80人に1人は難民なのです。まさに人間の安全保障が正面から問われている事態です。私たちはこの現実を深刻に受け止め、事態の打開に向け力を結集しなければなりません。
私たちUNHCR議連は、世界が一体となって難民問題に対処していくための国際的な取り決めとして、2018年12月の国連総会で採択された「難民に関するグローバル・コンパクト」を計画や行動の指針として国際社会や関係団体と連携して行動いたします。
UNHCR議連は日本国内における難民問題にもしっかりと向き合い、人道人権大国日本にふさわしい難民保護の体制づくり、実態の確保に全力を傾注しています。家を追われた難民一人一人の人間の尊厳を大切に、彼らを適切に迎え入れる柔軟性、多様性を持つ日本社会構築を目指します。
故緒方貞子氏は1990年から2000年まで国連難民高等弁務官として難民問題の最前線で活躍されました。今日天上の緒方貞子氏は世界の現実をどのように見ておられるのか。私たちUNHCR議連は緒方貞子氏の残した数々の業績、功績に思いを致しつつ、国政より全力を尽くします。
(注)
衆議院:難民の保護と難民問題の解決策への継続的な取り組みに関する決議(2011/11/17可決)
参議院:難民の保護と難民問題の解決策への継続的な取組に関する決議(2011/11/21可決)
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