【ウクライナでなにが起こっている?】
2022年2月24日、ウクライナの情勢悪化とロシアの軍事行動の開始により、すでに緊張状態にあったウクライナは本格的な緊急事態となりました。ウクライナの人々は安全を求めて国内の別の地域へ、国境を越えて近隣国に避難しています。ウクライナ国内にとどまっている人々は依然として大変危険な状態です。
今回の一連の出来事の前も、ウクライナはすでに何年にもわたって紛争や情勢不安の影響を受けてきました。2021年末時点で、ウクライナ国内ではおよそ300万人が人道支援を必要としており、その中には紛争により避難を余儀なくされた人が85万人以上含まれています。
UNHCRはウクライナで1994年から活動してきました。 そして今日にいたるまで、現地当局、パートナー団体、地元の組織と連携しながら、保護や人道支援を必要としている人々のサポートを現場で行ってきました。
「ウクライナへの帰還に関するUNHCRの見解」(2022年3月2日)はこちら
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人道支援者は、すべての人の命を救うために
時に危険な状況にありながらも
全力を尽くして人道支援を行っています。爆撃、空爆、無差別の破壊行為から逃れる人は
後を絶ちません。支援は重要です、でも恐怖を止めることはできません。
戦争を止めること、それだけです。
– フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官
【UNHCRが実施している支援は?】
UNHCRは故郷を追われた人々を支援するための物資や現金給付、その他必要な支援の備えがあります。
人道支援のアクセスと安全が確保された場所では、ニーズに応じた支援を提供する準備ができています。毛布やスリーピングマット、緊急シェルターなども追加で手配し、食料や薬などそれぞれが必要なものを購入できるよう現金給付も進めています。さらに、一人で避難してきた子どもや障がい者など特別なニーズのある人を把握し、特別な保護を行う体制も強化しています。
UNHCRはウクライナ国内と近隣国で、必要なリソース、スタッフ、備蓄を補強しています。また、それぞれの国の関係機関と連携し、ウクライナからの難民の受け入れをスムーズに進めるとともに、避難を余儀なくされた人々の命を守るための支援を強化しています。
UNHCRは、ウクライナ国内、近隣国に逃れた人すべてを保護し支援するために、現場で活動を続けることを約束します。そのためには、国際社会からのさらなる支援が必要です。
ウクライナ危機に関するUNHCRの対応・予算・資金については、Ukraine situation page on Global Focus(英語)をご覧ください。