日本では″出会いと別れの季節”の春―。コロナ禍でさまざまな困難がありながらも、この春もたくさんの若者たちが学びやを卒業し、また、新たな場での学びをスタートさせようとしています。
多くの人にとって、学校で学んだこと、そこで出会った先生や友人たちは人生にさまざまな影響を与え、自身の未来を切りひらく大きな力となっています。しかし、紛争や迫害により故郷を追われた難民たちは、必ずしも”学びの機会”に平等にアクセスできるわけではありません。初等教育、中等教育、そして高等教育と学年が上がるにつれて、そのハードルはさらに高くなっていきます。
世界の若者の約37%が高等教育を受けられているのに対し、難民はわずか3%という統計も出ています。UNHCRは難民がいかなる状況にあっても教育へのアクセスを奪われることなく、学びを続けられるよう、パートナー団体と連携してさまざまな取り組みを進めています。
その一つ、日本で2007年にスタートしたのが「UNHCR難民高等教育プログラム(Refugee Higher Education Program – RHEP)」。社会経済的な理由で日本の大学に通うことが困難な人のための奨学金制度で、日本各地の大学、NGOなどと連携し、日本で暮らす難民の若者たちの学ぶ意欲をサポートしています。
この動画では、RHEPを運営するUNHCR駐日事務所と国連UNHCR協会の担当職員がプログラムについてご紹介するとともに、UNHCR親善大使MIYAVIがRHEPの支援を通じて日本の大学に通う現役の難民の学生に話を聞いています。
日本で暮らす難民の若者たちが”いま”なにを感じているのか、私たち一人ひとりにできることはー。ぜひご覧ください。
*本動画は新型コロナウイルス感染症対策、難民保護に配慮して撮影しています。