若者によるイノベーションと社会起業を支援するプログラム「Youth Co:Lab(ユース・コーラボ)」の一環として、国連開発計画(UNDP)とシティ・ファウンデーションが、東京大学と共催で開催する社会起業コンテスト「ソーシャル・イノベーション・チャレンジ2024」に、難民の背景を持つ方による事業や、難民問題の解決を目的とした事業を奨励する「UNHCR賞」が設けられることが決定しました。
UNHCR駐日事務所も審査に参加し、イノベーティブなアイデアで、国際的な社会課題の解決に挑戦するユースの方々を応援します。
6年目の開催となる今回の「ソーシャル・イノベーション・チャレンジ」のテーマは、「若者の力と共創が広げるイノベーション」。
UNHCR駐日事務所は今年、6月20日の「世界難民の日」を前に、UNDPとYouth Co:Labとの共催で、社会起業の視点から難民の課題解決にチャレンジするワークショップを開催しました(開催報告はこちら)。
10代から20代の若い世代の参加者が中心となり、主に日本に住む難民の背景を持つ方々の直面する課題とその解決策について議論が交わされ、持続的なソリューションとしてのビジネスアイデアが発表されました。
難民の自立支援や難民による事業の拡大支援は、「人道・開発・平和の連携」の中でも特に重視されています。
「ソーシャル・イノベーション・チャレンジ 2024」を通じて、難民の背景のある方々の課題解決が進み、その経験と才能を伸ばし発揮できる社会を実現するためのイノベーティブなビジネスモデルやアイデアが提唱されることを期待しています。
本コンテストのスケジュールや応募条件などの詳細は、UNDPのウェブサイトをご確認ください。
たくさんの方のご参加をお待ちしています!
◾️UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)とは
国連の難民支援機関であるUNHCRは、難民、国内避難民、無国籍者などを国際的に保護・支援するため、世界約135カ国で活動しています。2023年12月にスイス・ジュネーブで開催された「第2回グローバル難民フォーラム」で共同議長国を務めた日本と連携しながら、多様なパートナーとともに、“社会全体で取り組む難民支援”の推進に取り組んでいます。1954 年、1981年にノーベル平和賞を受賞。本部はスイス・ジュネーブ。
◾️UNDP(国連開発計画)とは
UNDPは貧困や格差、気候変動といった不公正に終止符を打つためにたたかう国連の主要機関です。170か国において、人間と地球のために総合的かつ恒久的な解決策を構築すべく、様々な専門家や連携機関からなる幅広いネットワークを通じ支援を行っています。世界各国で、Youth Co:Labを含む若者向けエンパワーメントの活動も行っています。
◾️Youth Co:Lab(ユース・コーラボ)について
国連開発計画とシティ・ファウンデーションの共催で、起業家エコシステムの強化を目的に、2017年にアジア太平洋地域で発足しました。若者がリーダーシップを発揮し、社会革新を起こし、起業家精神を持つことによりSDGs(持続可能な開発目標)実行の加速を目指す、若者向けのエンパワーメントプログラムを展開します。産学官民と若い世代を繋いで対話を促すほか、SDGsの達成を目指す社会起業家コンテストなどを開催し、起業家エコシステム内の協力団体と連携しながら若者の21世紀を生きるスキル開発に取り組んでいます。
日本におけるユース・コーラボの詳細は、国連開発計画(UNDP)のウェブサイトおよびソーシャルメディアにて随時発信しています。