6月20日の「世界難民の日」を前に、UNHCR駐日事務所、UNDP駐日代表事務所、Youth Co:Labの共催で、6月15日(土)午後1時半から、世界の難民をめぐる現状や「人道・開発・平和の連携」について深く知り、社会起業の視点から課題解決にチャレンジするワークショップを開催します。
人道・開発支援の現場で活躍する国連職員や、イノベーティブなアプローチでビジネスを展開する若手社会起業家とともに、これからの世界を変えるアクションを起こしてみませんか?
◾️難民問題、私たちにできることは?社会起業の力とは?
6月20日は難民問題への理解を深め、支援の輪を広げる「世界難民の日」。世界ではいま、74人に1人が紛争や迫害によって故郷を追われ、過酷な現実に直面しています。複雑に拡大を続けるさまざまな問題を前に、私たちには何ができるのでしょうか。
本ワークショップでは、難民をめぐる世界の現状や、日本政府が政策上の優先事項として掲げ、昨年12月にスイス・ジュネーブで開催された「第2回グローバル難民フォーラム」でも重要なキーワードとされた「人道・開発・平和の連携」とは何かを学びます。
また、「人道・開発・平和の連携」では、難民の自立支援や、難民による事業の拡大支援が推進されています。このことから本ワークショップでは、難民が直面する課題に対して、より革新的で持続可能な解決策を生み出すために、「社会起業」の視点からアプローチします。
さらに、日本政府が推進している「女性・平和・安全保障」の考えのもと、女性のエンパワメントにフォーカス。若手社会起業家とともに、難民が抱える課題の解決に向けて「ビジネスモデルキャンバス」を使ったビジネスモデルの立案にチャレンジします。
◾️開催概要
日時:2024年6月15日(土)13:30〜16:00(13:00開場)
第1部「課題解決の鍵は?世界の難民問題と人道・開発・平和の連携」
第2部「若手起業家に聞く:社会問題をビジネスで解決って?」
第3部「ビジネスモデル立案ワークショップ」
・参加方法:会場参加とオンライン参加(第1・2部のみ)
・会場:中野区役所新区庁舎1階「シェアノマ」(Google Map)
・対象:会場参加 – ユース世代(15〜34歳)、中野区民の方(世代問わず)
オンライン参加 – 全世代
今回のイベントは、UNHCRのグローバルキャンペーン「難民を支える自治体ネットワーク」に参加している中野区が後援しています。そのため中野区民の方は、世代を問わずご参加いただけます。
共催:国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所、国連開発計画(UNDP)駐日代表事務所、Youth Co:Lab(UNDP・Citi Foundation共催)
後援:中野区、外務省、文部科学省
◾️登壇者
有田真彩(ユースなんみんプラットフォーム代表)
東京大学前期教養学部在学。ユースなんみんプラットフォーム(YRP)代表を務める。YRPは、難民問題に関心を持つ全国各地の若者・学生団体が集う組織で、SNSやイベントを通じ、啓発・発信活動を行っている。学生団体SOARの副代表も務めており、「いのちの持ち物けんさ」という難民問題を自分事として捉えるためのワークショップを実施している。
中田渉((株)ココナラ、Youth Co:Lab ソーシャル・イノベーション・チャレンジ日本大会2022スケーラビリティ賞受賞者)
東京大学経済学部、公共政策大学院卒業後、アフリカ未電化地域にて分散型電力サービスを提供する株式会社WASSHAへジョイン。タンザニアにて既存事業のグロース、新規事業開発を主導した。2年半の勤務の後、株式会社Dots forを創業。電波の届かないアフリカ農村部にてデジタルサービスの提供を行った。COOとして西アフリカのベナン現地に駐在し、組織・事業の立ち上げ全般を主導。現在は株式会社ココナラにて事業開発を担当している。
白石エリン (ProMaman創業者、Youth Co:Lab ソーシャル・イノベーション・チャレンジ日本大会2023ファイナリスト)
元ジャーナリストで、4人の子どもを育てる母親。ウクライナからの移民としてさまざまな国で暮らし、多くの困難を経験。背景や国籍を問わず女性を支援することをミッションに掲げて、女性や女性を支援する人々(企業、団体、個人など)が集まり、ニーズや解決策を議論する場を提供するSNS「ProMaman」を設立。在日フランス商工会議所主催のコンテストおよび展示会「Tech4Good / Business Leaders Forum 2023」でAXA賞を受賞した。
ハジアリッチ秀子(UNDP駐日代表)
2002年、UNDPボスニア・ヘルツェゴビナ事務所でキャリアを開始後、2006年からはイラク事務所で地雷と農業・貧困削減のプログラムなどを担当。2011年からはUNDPブータン常駐副代表、2017年からはUNDPスーダン常駐副代表などを歴任。UNDPニューヨーク本部では、2007年から開発政策局にてミレニアム開発目標(MDGs)達成支援の取り組みに携わり、2014年からは管理局長室でマネジメントアドバイザーを経験。2019年からUNDPクウェートの常駐代表、2023年4月からは国連常駐調整官を務め、2023年6月から現職。
伊藤礼樹(UNHCR駐日代表)
大学院卒業後、国連ボランティア(UNV)としてボスニア・ヘルツェゴビナに、日本政府のJPO(Junior Professional Officer)制度を通じてミャンマーに赴任。1992年にUNHCRでのキャリアをスタートし、ボスニア、ミャンマー、スーダン、アルメニア、レバノン、ソマリアなどで難民保護の業務に従事してきた。UNHCR本部では、国際保護総局 保護官、アジア太平洋地域局次長を務め、国連世界食糧計画(WFP)日本事務所への出向も経験。UNHCRシリア代表、UNHCRレバノン代表を経て、2023年1月から現職。
◾️UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)とは
国連の難民支援機関であるUNHCRは、難民、国内避難民、無国籍者などを国際的に保護・支援するため、世界約135カ国で活動しています。2023年12月にスイス・ジュネーブで開催された「第2回グローバル難民フォーラム」で共同議長国を務めた日本と連携しながら、多様なパートナーとともに、“社会全体で取り組む難民支援”の推進に取り組んでいます。1954 年、1981年にノーベル平和賞を受賞。本部はスイス・ジュネーブ。
◾️UNDP(国連開発計画)とは
UNDPは貧困や格差、気候変動といった不公正に終止符を打つためにたたかう国連の主要機関です。170か国において、人間と地球のために総合的かつ恒久的な解決策を構築すべく、様々な専門家や連携機関からなる幅広いネットワークを通じ支援を行っています。世界各国で、Youth Co:Labを含む若者向けエンパワーメントの活動も行っています。
◾️Youth Co:Lab(ユース・コーラボ)について
国連開発計画とシティ・ファウンデーションの共催で、起業家エコシステムの強化を目的に、2017年にアジア太平洋地域で発足しました。若者がリーダーシップを発揮し、社会革新を起こし、起業家精神を持つことによりSDGs(持続可能な開発目標)実行の加速を目指す、若者向けのエンパワーメントプログラムを展開します。産学官民と若い世代を繋いで対話を促すほか、SDGsの達成を目指す社会起業家コンテストなどを開催し、起業家エコシステム内の協力団体と連携しながら若者の21世紀を生きるスキル開発に取り組んでいます。
日本におけるユース・コーラボの詳細は、国連開発計画(UNDP)のウェブサイトおよびソーシャルメディアにて随時発信しています。
◾️お問い合わせ・メディアのみなさまへ
・本イベントは会場での取材を受け付けております。ご関心のあるメディアの方は6月13日(木)17:00までに、UNHCR駐日事務所・広報担当の前川([email protected])までご連絡ください。
・UNDPやYouth Co:Labの活動に関するお問い合わせは、UNDP駐日代表事務所のメール([email protected])までご連絡ください。