このたび、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)第14代駐日代表に、伊藤礼樹(いとうあやき)が着任しました。
伊藤は1992年にUNHCRでのキャリアをスタートし、難民支援の現場経験は30年にもおよびます。
大学院卒業後、国連ボランティア(UNV)としてボスニア・ヘルツェゴビナに、日本政府のJPO(Junior Professional Officer)制度を通じてミャンマーに赴任し、その後、ボスニア、ミャンマー、スーダン、アルメニア、レバノン、ソマリアなどで難民保護の業務に従事してきました。
また、UNHCR本部(スイス・ジュネーブ)では、国際保護総局 保護官、アジア太平洋地域局次長を務め、国連世界食糧計画(WFP)日本事務所への出向経験(渉外担当)もあります。
UNHCRシリア代表、UNHCRレバノン代表を経て、2023年1月からUNHCR駐日代表として、UNHCR駐日事務所での勤務を開始しました。
コロンビア大学大学院で国際関係学修士を取得(国際人権法専攻)。東京都出身、日本語、英語、フランス語が堪能で、家族は妻と一男一女です。
<新駐日代表 伊藤礼樹よりごあいさつ>
現在、故郷を追われた人は1億人を超えています。世界各地で拡大、複雑化する難民問題に対して必要なのは“社会全体での取り組み”です。
2023年は日本にとって重要な1年となります。これから2年間、国連安全保障理事会の非常任理事国を務め、5月にはG7広島サミットが開催されます。また、12月にジュネーブで開催される「グローバル難民フォーラム」の共同議長国にも決定しており、国際社会における日本の役割への期待が高まっています。
日本のさまざまなステークホルダーとの連携を強化しながら、日本だからこそできる難民支援に、皆さんと一緒に取り組んでいけることを楽しみにしています。どうぞよろしくお願いいたします。