国際機関の現場では、JPO(Junior Professional Officer)派遣制度を通じて派遣された若手人材が数多く活躍しています。本制度は、各国政府が費用を負担し、日本では外務省を含む複数の省庁が、国連をはじめとする国際機関に派遣を実施しています。
今回は、今年からJPOとしてUNHCRの現場で活動している4人の日本人職員に、それぞれが派遣されている国について聞きました。
第2回目はUNHCRタイ メーソート事務所の磯田唯子です!
■ UNHCRの仕事について教えてください
タイにはミャンマーとの国境沿いに9つの難民キャンプがあり、約9万1,000人のミャンマー難民が暮らしています。UNHCRタイ メーソート事務所は、そのうち約5万4,000人が避難生活を送る3つの難民キャンプを対象に支援活動を行っています。
業務内容は多岐にわたりますが、私は准保護官として、子どもの保護、法制度へのアクセス、ジェンダーに基づく暴力(GBV)からの保護という、主に3つのチームの統括をしています。難民の中でも特に脆弱性が高い子どもやGBVの被害者を中心に、必要な支援を迅速に届けられるよう、チームのメンバーとともに日々励んでいます。
■ 赴任した時の第一印象は
“微笑みの国”で知られるタイですが、私の第一印象もまさにその通りでした。タイで出会う人たちは、いつも笑顔で親切にしてくれます。
■ 現地についてより知るために取り組んでいること
メーソートは国境付近の町ということもあり、私の家の近隣にも多くのミャンマー人が暮らしています。また、同僚の中にもミャンマー人がいるので、彼らとのコミュニケーションの中でも日々多くの発見があります。
現在、難民キャンプへのアクセスは、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策の一環として、最小限に制限されています。
■ 現地のおススメ、教えてください!
メーソートの町中には、ミャンマーの伝統料理を楽しめるレストランや、ミャンマーの人々によって建てられた寺院が数多くあります。タイに滞在しながら、ミャンマーを訪れている気分を味わうことができます。