すべての難民が身に危険を感じることなく、安心して暮らすことができるようになるためにー
世界各国で難民問題の解決に取り組むことを推進する「#WithRefugees #難民とともに」。UNHCRはこのキャンペーンをさらに広めるため、この4月から“#WithRefugees ワールドツアー”をスタートしました。
その第一弾の舞台となったのが、ヨルダンのザータリ難民キャンプ。4月6日の「開発と平和のためのスポーツの国際デー」に合わせて、チャリティ団体「Peace and Sport」と連携してスポーツイベントが開催されました。
当日は、キャンプ内の子どもたちによるサッカーの対抗戦のほか、元オリンピック選手などのアスリートが駆けつけ、子どもたちにフェンシングやテコンドーなどのデモンストレーションやワークショップも行われました。この日の締めくくりのとなった聖火リレーでは、5kmにわたって、50人の子どもたちが大人とともに聖火をつなぎました。
参加者の一人のシリア難民の少女イネス(15)は、「スポーツを通じて、女の子でも自信をつけ、社会の中でリーダーになることができる。平和が実現できることを体感しました」と話していました。
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#WithRefugees ワールドツアーの2カ所目として、4月13日にはシカゴでファッションショーが開かれました。
© UNHCR/Lorey Campese
ケニアのNPO「RefuSHE」が社会的事業として10年間手がけている「ファッションチャレンジⅩ」の一環として行われたこのファッションショー。シカゴを拠点とする9人のデザイナーが、難民の女性たちがデザインし、織りあげた生地を扱った最新のコレクションを披露しました。
モデルが身にまとったエキゾチックなデザインと鮮やかな色は、会場にいた人々から大きな注目を集めました。
RefuSHEはケニアの首都ナイロビで、親のいない子どもや若者、特に女性に対して安全な住まいを提供する活動をしています。アリサ・ロードカップ代表は、会場でのスピーチで世界では6500万を超える人々が故郷を追われていることに言及し、「これは単に数の問題ではありません。難民たちは夢や希望を持った母親であり、きょうだいであり、学生であり、有能な企業家です。私たちと何も変わりのない人々なのです」と強調しました。
「#WithRefugees #難民とともに」キャンペーンには、2016年の立ち上げから1800万を超える人々が参加し、約200万の署名が集まっています。UNHCRは今回のワールドツアーを通じて、さらに多くの人たちが賛同してくれることを願っています。