UNHCRは2月上旬、武装組織ボコ・ハラムの紛争の被害者25万人以上を支援するために1億5,700万米ドルの資金要請を始めました。ナイジェリア地域難民支援計画(RRRP)に参加する47の機関は、ニジェール、カメルーン、チャドに避難する20万8,000人のナイジェリア難民と7万5,000人の受け入れ地域住民のニーズに対応します。
2013年以来のボコ・ハラムとの紛争によって、チャド湖流域では240万人が国内での避難を余儀なくされています。ケリー・クレメンツ副高等弁務官は「ボコ・ハラムの危機は続いており、世界はこの悲惨な紛争の犠牲者を忘れてはなりません」と警鐘を鳴らしています。
人道支援にはシェルター、健康、教育、水と衛生などに関わる分野の横断的な支援の実施が求められます。2017年9月に同地域では720万人以上が食糧不足となっており、副高等弁務官は「食糧不足は子どもの身体的、認知的な発達に悪影響を与え続けており、若い世代の未来は危険な状態です」と懸念します。紛争は教育へのアクセスにも深刻な影響を与えており、世界的に見て教育レベルの低い地域であるチャド湖流域では多くの学校が閉校に追い込まれています。
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