コロンビアには570万人の国内避難民がおり、これはシリアに次いで2番目に多い数である。ブエナベントゥーラは50年以上も武力対立が続いている影響で、コロンビアの中でも最も荒廃した地域である。この工業港湾都市では、暴力が多発し、違法な武装集団による対立によって家を追われた人が多く、女性はその攻撃の対象となっている。武装集団は自分達の力を誇示する目的で、女性や子どもを拷問したり、性的暴行を加えたり、殺害したりしている。
アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は9月29日の夜、スイス・ジュネーブにて栄誉ある「ナンセン難民賞」をコロンビアの女性の権利団体「バタフライ」に授与した。
「バタフライ」のメンバーはボランティアとして、毎日のように自らの命を危険にさらし、ブエナベントゥーラで家を追われた人や性的暴力の被害者を支援している。
「バタフライ」のメンバーは最も危険な地域を訪問し、被害にあった女性が医療サービスを受けたり、被害届を出すための手助けをしている。地域に深く関わるこの活動は、最も弱い立場の女性に支援を届けることができるが、同時にメンバーの身は武装勢力による暴力や脅迫にさらされることになる。
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(英語・日本語字幕つき/1分50秒)