2011年 7月18日、ナイロビ (UNHCR)
(ケニア、ナイロビ 18日)
UNHCRによる緊急空輸機の第一陣が救援物資を積み、ケニアとエチオピアに到着した。積荷は各国とソマリアの国境にある難民キャンプに輸送され、暴力と干ばつを逃れてきたソマリア難民のもとに届けられる。
UNHCRがチャーターしたボーイング747機は18日、エチオピアの首都アディス・アババに到着し、UNHCRドバイの倉庫から空輸された2,100張りのテントをエチオピア南部のドロアド・キャンプへ、ソマリアから逃れてきた約75,000人への支援で必要な追加のテント、自動車、ジェネレーターなど届ける。
他方、ケニアには第一機目の空輸が17日に首都ナイロビに到着し、UNHCRクウェートの備蓄倉庫から、100トン相当のテントが運ばれた。この2,300張りのテントは、ケニア東部に難民キャンプが広範囲に分布するダダーブへ運ばれる。ダダーブには今年初めから、延べ60,000人ものソマリア難民が流入があった。
UNHCR報道官のロン・レッモンドによると「エチオピアとケニア両国では、連日3,000人もの難民を受けている。特にダダーブは緊迫しており、キャンプが設立された当時の許容量の4倍もの人であふれかえり、新たに毎日1,500人がたどり着いている」とその窮状を訴える。
多くの難民はソマリアの干ばつと深刻な治安の悪さを逃れるため、何週間も徒歩で極度に疲労した後にキャンプ地にたどり着く。ここで緊急の手当てと支援を受けるが、流入のペースとその規模の大きさは甚大で、この地域における60年最悪の干ばつの被害を受けている国々の許容量をはるかに超えている。
このような状況の中、ケニア政府はダダーブの混雑を緩和するため、イフォ・第二キャンプを拡大設営すると先週発表があった。エチオピア政府も、新たにヒロウェン・キャンプの設営をはじめている。
UNHCRは緊急で必要とされる支援物資に加え、キャンプ設営、キャンプ管理、難民保護、コミュニティ・サービス、保健衛生の専門家で構成される緊急対応チームを現地に派遣する。ソマリア難民の緊急対応として、UNHCRジブチ、エチオピア、ケニアにおける緊急支援への136.3百万米ドルのアピールを要請した。
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