アフガニスタン、タンギ 15日
先週タンギに新しく建設された女子小学校の開校を記念して、式典が行われた。UNHCR親善大使アンジェリーナ・ジョリーが帰還民の居住区であるタンギを訪問し、子供たちのための基本的な教育施設の不足を懸念した結果、訪問からわずか1年半後に開校した学校である。
UNHCR親善大使アンジェリーナ・ジョリーは、アフガニスタン東部ナンガハル州に学校を建設するため、7万5千米ドルの寄付を行った。学校は二交代制で最大800人の女子生徒を収容することが可能で、8つの教室、4つの管理棟のほか、井戸と8つのトイレを備えている。
男子学生が通う学校に娘を通わせることに対して、文化的な理由から抵抗のあった両親からは歓迎を受けている。2年前UNICEFによって建設された小学校は1300人以上の生徒を収容でき、午前中は男子生徒、午後は女子生徒が学ぶことができる。しかし、居住区の人口が増加したことから、こうした配慮は多くの両親にとって十分に満足のいくものではなかった。
ナンガハル州教育課イクバル・アジジ代表は、アンジェリーナ・ジョリーの援助の重要性に触れ、援助がなければ「小学校の不足によって教育の機会を奪われていたであろう」タンギの多くの女子生徒たちにより明るい未来が保障された、と話した。
タンギには3つの居住区があり、過去5年間にわたってパキスタンから帰還した7800人もの人々が住んでいる。その多くはもともとアフガニスタン・クナル州出身者であったが、避難生活を送った後、村の財産はもとより社会的なネットワーク及び支援体制までをも失った。彼らはUNHCRをはじめ他の人道支援機関や地方自治体の支援のもと、ナンガハル州で新たに生活を始め、避難所や水、教育施設など生活に必要なものの供給を受けている。
UNHCRはUNICEFや現地の教育局と連携し、女性教員の雇用や十分な教科書の支給に力を入れている。また、現在新しい学校で女子生徒のために中等教育を提供するという計画がある。タンギで高校に出席している女子生徒はわずか2人で、その高校は10kmも離れた場所に位置している。
詳しくはこちら(英語)