ジュネーブ、15日(UNHCR)
キルギス南部で起きた衝突から避難する難民のため、40トンのUNHCRの支援物資を積んだ貨物機がウズベキスタンのアンディジャンに向けて、ドバイを16日に出発する。UNHCRの支援活動の始動に合わせて、さらに5機が飛行を予定している。
ウズベク政府は14日、この緊急事態により移動を余儀なくされた何万もの市民へのUNHCRの支援の申し出を受け入れた。このような早急な受け入れ態勢に、協力するウズベク政府にUNHCRは感謝の意を表した。
最初の貨物機は、急速に増え続ける難民の避難所として必要な軽量テント800張りを送る。ウズベク政府は11日より7万5千人以上もの難民が到着したと報告。さらに20万人が国内で避難していると予想されている。
続く5機は毛布、マット、給水容器、ビニールシートなどを輸送する。また今後もドバイの備蓄倉庫に保管されている約240トンの緊急支援物資をUNHCRは輸送する予定である。
これらの支援物資はウズベキスタンに到着後、難民を受け入れている様々な地域へと政府と協力しながらトラックで運ばれることになる。
現場職員などを含む、UNHCRの緊急支援対応チームの一部は、支援物資の輸送に先駆け、本日ウズベキスタンへと向かったが、同時にキルギスへ別チームの派遣も準備されている。
UNHCRは10日よりキルギス南部において、多数の死者を出し、激化し続ける衝突に衝撃を受けている。子ども、女性を含む一般市民への突発的な攻撃が続くオシュとジャララバードの状況はいまだ悪化している。このような2つの都市やその他の地域における、治安状況の悪化が物資の輸送などの事業を遅らせることをUNHCRは懸念している。キルギス国連国別チームと協力しながら、避難する人に対する人道支援活動を続けるが、関連機関との連携の中で、UNHCRは国内避難民への保護と避難所の確保に重点を置いていく。
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