パキスタン、イスラマバード(8月24日)発、
UNHCRは先頃、パキスタン洪水被災者への4,100万米ドルの支援要請を発表した。しかし、ここ数日のパキスタン南部への洪水被害拡大により、シンド州一帯に避難民キャンプ数が急増していることをうけ、今月23日支援要請を1億2千万米ドルと修正した。それにより、向こう4ヶ月間、200万人に緊急シェルターの提供と援助が可能となる。
現地からの報告によると、約70万の避難民が、パキスタン政府によって設置された学校や大学、キャンプ内など1,800の施設で生活している。UNHCRはテントや他の救援物資の提供、ならびに現地関係者にキャンプ運営や調整に関するアドバイスを行っている。
シンド州タッタ(Thatta)地域にはいくつもの被災した町や村があり、週末には新たに15万人もの人ががクッカー(Kukkar)から避難してきている。40万人が住むシャーダッコ(Shahdadkot)では、トリ運河とベガリ運河の堤防の決壊により一部地域に浸水の恐れがあるため、新たに警報が出された。
シンド州ジャコババードの町一帯およそ80%が、3フィートから5フィート(約1メートルから1.5メートル)の浸水被害をうけており、洪水はさらに西のバロチスタン州へと拡大している。ジャコババードの住民の大半は避難したものの、1万から1万5千人は今だ資産を守るため被災地に留まっている。政府当局の調べによると、シンド州では360万人が家を失い、洪水被害が南に拡大するとともにその数は増加すると予測している。
バロチスタン州ガンダカ(Ghandhaka)では高潮の影響で、住民は屋根の上で避難生活をしている。バロチスタン州には既存の避難民や洪水被災者100万人がいるが、ここ数日間でシンド州からさらに33万人が避難している。
UNHCRは、特に被害が大きいスイビ、ジャファラバード、ナシラバード地方において追加のテント720張の提供するなど、さらなる援助活動を展開している。
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