アフガニスタンで6月22日朝に発生したマグニチュード5.9の地震による被害が広がっています。これまでに約1,000人が亡くなり、負傷者はさらに多いとみられ、UNHCRは大変心を痛めています。
UNHCRはガルデズのフィールドオフィスから、最も被害の大きいパクティカ州、ホスト州にスタッフを派遣し、現在は生存者の捜索のための調査と救助活動を中心に行っています。辺境地域での生存者の発見をすぐに行わなければ、さらに多くの命が失われてしまうおそれがあります。
暫定政権は緊急人道支援を国際社会に求めており、UNHCRは他の人道支援団体と連携しながら、地震の影響を受けた人々を支援するための物資や人員を急ピッチで手配しています。
フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は「アフガニスタンで人道危機が続く中、さらにこのような悲劇が起き、とても心を痛めています。アフガニスタンの人々、特に、このおそろしい自然災害によって友人や家族を亡くした人々に心より哀悼の意を捧げます。UNHCRは困難の中にあるアフガニスタンの人々とともにあります。そして、地震の影響を受けた人々に支援を提供するために全力で活動を続けます」と話します。
アフガニスタンは、国内で約350万人が避難を強いられるという、大変緊迫した人道危機の中にあります。計り知れない緊張の中で、貧困や飢餓レベルも上がり、社会サービスを十分に受けることができていない人も数百万人規模におよびます。
「今回の悲劇により、アフガニスタンの人々が世界の連帯と支援を必要とし、それに値するということをあらためて強調されました」とグランディ高等弁務官は訴えます。
UNHCRはこれまで、アフガニスタン国内と近隣国で、アフガニスタンの人々の支援を40年以上にわたって行ってきました。今年に入ってからも、すでに100万人近くの故郷を追われた人々、受け入れコミュニティに支援を届けています。
なお今回の地震後、国内のUNHCRスタッフ全員の安否は確認できています。
▶原文(英語)はこちら