国際機関の現場では、JPO(Junior Professional Officer)派遣制度を通じて派遣された若手人材が数多く活躍しています。本制度は、各国政府が費用を負担し、日本では外務省を含む複数の省庁が、国連をはじめとする国際機関に派遣を実施しています。
今回は、今年からJPOとしてUNHCRの現場で活動している4人の日本人職員に、それぞれが派遣されている国について聞きました。
第3回目はUNHCRモーリタニア事務所の奥田暁仁です!
■ UNHCRの仕事について教えてください
難民登録を除いた難民の生活にかかわるほとんどの分野(保健、教育、法的保護、コミュニティー活動など)を担当しています。さまざまな国連・政府機関と連携をし、パートナーNGOとともに難民の自立をサポートするのが仕事です。その他、北西アフリカ・地中海の平和と安定に関する取り組みの会合にも参加しています。
■ 赴任した時の第一印象は
日本ではあまり知られていない国モーリタニアですが、アラブ系の北西アフリカ・マグレブ地域とサハラ以南をつなぐ役目を担っており、西アフリカ安全保障の要ともいえる国です。その地域柄また歴史的背景から、さまざまな文化・民族が自然と混在する国でもあります。
■ モーリタニアについてより知るために取り組んでいること
業務関連では、スタッフに任せるだけではなく、できるだけ現場に自分で赴いて人々の声に耳を傾け、状況を把握することを心掛けています。また、市内にある文化関連施設を訪れ、この地域の音楽を聴いたり、踊りを見たりしています。先日開催された自身のピアノコンサートには、多くのモーリタニア人に来ていただきました。
■ モーリタニアのおススメ、教えてください!
754キロにわたる海岸線が続く国であり、週末など多くの人が海へ行きます。また、フランス植民地の名残があり、フランスパンが非常に多く売られています。