<UNHCR高等弁務官補(法務)Gillian Triggs>
UNHCRはミャンマーで激しさを増している混乱、それに伴い多くの人が直面している苦難、強制移動の現実を前に驚きと悲しみを禁じえません。ミャンマー全土での市民に対する無差別な暴力、国境地域でのミャンマー軍と少数民族武装勢力の争いが再度勃発していることにショックを隠し切れません。
このミャンマーでの一連の出来事により、国内外に移動を余儀なくされる人が多数発生しています。UNHCRは域内の国々に、故郷から安全を求めて逃れてきたすべての人の避難場所の確保と保護を緊急に呼び掛けています。
国境での人道的な活動は、支援を必要とする人々がそれぞれの場所で庇護を受けられるよう、公衆衛生、その他国境管理の手続きを通じて行われています。
命を守るために逃れた子ども、女性・男性は、保護されるべきであり、命、自由が危険にさらされる場所に戻されるべきではありません。「ノン・ルフールマン原則」は国際法の要であり、すべての国が順守すべきものです。
ミャンマー近隣の国々は、この何十年にもわたって、難民に保護と支援を行ってきたという長い歴史があります。ミャンマーの状況の悪化に伴い、故郷を追われたすべての人の命を守るための人道的支援の継続をUNHCRは各国に呼び掛けます。
UNHCRとパートナー団体は、域内全土で難民が必要な保護を確実に受けられるよう、現地当局にさらなるサポートを提供する準備を進めています。
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