1月30日(土)31日(日)、国際協力キャンペーン「EARTHCAMP 輪になって語ろう。地球の未来。」(外務省・JICA・JANIC共催)のオンラインイベント開催されました。
新型コロナウイルスの感染拡大により、毎年秋に行われる「グローバルフェスタJAPAN」をはじめ、多くの国際協力・国際交流イベントが中止・延期になっています。本キャンペーンは、コロナ禍においても「世界はつながっている」というメッセージを発信するために、昨年10月にスタートしました。
2日間にわたって開催されたオンラインイベントは、外務省、JICA、JANICによる企画が盛りだくさん。UNHCRは「クイズで知る難民のいま UNHCR70年のあゆみ“Who We Are”」と題し、UNHCR親善大使MIYAVIを迎えて1時間のセッションを行いました。モデレーターは、UNHCRの日本での活動を長年支えてくださっている武村貴世子さんが務めました。
セッションのスタートは、この日解禁の「Who We Are~UNHCR70年のあゆみ(UNHCR親善大使MIYAVI 日本語吹き替え版)」。2020年12月14日のUNHCR70周年を記念して作られた動画です。MIYAVIはこの吹き替えを通じて「UNHCRの活動の重要性、重みをあらためて感じた」と話しました。
続いては、日本各地で難民支援に取り組む学生のプラットホーム「Youth x UNHCR for Refugees」による企画「クイズで知る“難民のいま”」。ユース代表として登壇したのは創価大学3年生の横山響さん。難民問題について知ることも支援の一歩―。そんな思いで、ユース世代のメンバーたちとクイズを考えてくれました。
「2019年末時点で故郷を追われた人の数は?」「難民を一番多く受け入れている国は?」「日本人初の国連難民高等弁務官は?」・・・。Zoomのアンケート機能を取り入れて、視聴者の皆さんも回答者として参加。横山さんの解説に続いて、MIYAVIからはこれまでのUNHCRとの活動、難民支援の現場への訪問の経験を通じて見たこと感じたなど、“難民のいま”が共有されました。
そして後半は、ロヒンギャ難民のカディザさんをお迎えしてお話を伺いました。日本に逃れてきて、まだ言葉があまり分からなかったころは「毎日の生活が大変だった」とカディザさん。それでも懸命に日本語を勉強し、青山学院大学への入学、子育てをしながらの卒業、ユニクロの店舗での勤務という夢をかなえていきます。
「日本に来て大変なことはたくさんありましたが、勉強も子育ても、たくさんの人に支えられてきました。難民であっても仕事や教育の機会があれば、可能性に向けてがんばれますし、受け入れた国にも貢献できます。お互いの存在を認め合って、生きていくことができる社会になってほしい」と話しました。今年の春、早稲田大学の大学院への入学が決まっていることも報告してくれました。
最後に視聴者へのメッセージとして「日本の学生の連帯を強めて、学生のチカラで大きなムーブメントを起こしていきたい」と横山さん。MIYAVIは「日本だけでなく、今はコロナでみんなが自分たちのことだけで精一杯。それでも、世界のどこかに、自分たちよりももっと大変な状況で暮らしている人がいる。それをを忘れずに生きていくことが大切」と訴えかけました。
本セッションのアーカイブ※は、UNHCR駐日事務所のYoutubeにアップしています。ぜひこちらからご覧ください!
※Zoomパネリスト画面の録画のため、当日の放送とは見え方が異なります。ご了承ください。