持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは
2015年9月、国連全加盟国の全会一致により「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。そのなかで、人間、地球、繁栄のための行動計画として掲げた目標が、「持続可能な開発目標(SDGs)」の17の目標と169のターゲットです。
SDGsは、「ミレニアム開発目標(MDGs)」の成果をさらに一歩進め、経済的に豊かな国もそうでない国も、すべての国が豊かさを追求しながら、共に地球を守っていくことを呼びかけています。
2023年9月のニューヨークの国連本部での「SDGサミット」、そして、同年12月のスイス・ジュネーブでの「グローバル難民フォーラム」は、難民の暮らしに前向きな変化をもたらすための行動を促し、国際社会で責任と負担を共有し、新たな取り組みの「宣言」につなげる画期的な機会になりました。
UNHCR は難民保護・支援活動を通してSDGs の達成に貢献しており、
特に12 の目標が深く関係しています。
SDGs目標達成に向けたUNHCRの取り組み
SDGsの2つの基本原則は、すべての人に人権を保障すること、“誰一人取り残さない”社会の実現です。
これは、国際社会が最も弱い立場にある人々を把握し、一人ひとりを取り残さないために共に行動する合意したことを意味します。
世界で最も弱い立場に置かれた難民や国内避難民を保護するというUNHCRの任務と密接に関わっています。
SDGsを効果的に達成するためには、難民、国内避難民、無国籍者の状況を改善し、特に紛争の影響を受ける地域において、持続可能な解決策を実現することが不可欠です。