フランス北部リエットルで開催されたクリケットの国際大会「リエットル・チャレンジ1478」。今年の勝者チームは、サントメール・クリケットクラブ・スターズでした。
2016年に発足し、サントメール市内の公園で練習に励んでいたこのチーム。その主力選手は、アフガニスタンをはじめ、クリケットが盛んな国から逃れてきた難民や庇護申請者です。
メンバーの1人、アブドゥル(21)は暴動から逃れるため、5年前にアフガニスタンからフランスにやって来ました。最近フランスの高校の機械工学科を卒業したばかりで、充実した生活を送っています。
「アフガニスタンでもクリケットをやっていたけど、まさかフランスでもできると思わなかった。今住んでいる街ではクリケットがそれほど有名じゃないけど、みんな観戦に来てくれて、試合内容についていろいろ質問もしてくれる。本当に優しい人ばかりなんだ」
彼らのファンであるフランス人のフランソワとルイスは、40キロかけて観戦に来ました。新しいスポーツを知るきっかけをくれた選手たちに感謝していると言います。
難民たちもクリケットを通じてフランス語を学ぶことができ、また、受け入れコミュニティとの関わりを深めることができる機会を得て感謝しています。
「僕たちはクリケットを教えて、地元の人たちはサッカーを教えてくれる。とても楽しいよ」と、アフガニスタンから逃れてきたシャヒド(17)は話します。
クラブでは今ではスポーツの枠を超えて、難民や庇護申請者の職業相談や学業支援も行っています。
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