「インターネットが開通して、私たちの生活は大きく変わりました」
そう話すのは、南スーダンからウガンダ北西部のリノ難民居住区に逃れてきたリチャード(23)。この夏、オンライン学習で起業理念について学び、同じコースを受けていたウガンダ人のビジネスパートナーと、携帯電話ショップを立ち上げようと準備を進めています。
ウガンダはアフリカ最大の難民受け入れ国。この2年で、南スーダンから逃れてきた難民は100万人に上っていますが、現地政府の寛容な取り組みにより、就業や起業、土地を所有する権利などが難民も認められています。
そして今、都市部から離れた北部の難民居住区で、難民、受け入れコミュニティに新たなチャンスが到来しています。国連機関や民間企業が連携して通信網の整備が行われ、多くの人がインターネットへのアクセスが可能になったのです。
国内外のさまざまな情報を得ることができるようになったことはもちろん、オンライン学習を通じて、家庭の事情や地理的条件に関わらず、多くの人が学びの機会を得ることができるようになりました。
リチャードたちは現在、公共衛生の学位取得をオンライン学習で目指しています。難民居住区の衛生状況を改善して、感染症を止めるための活動をするための知識を得たい、と意気込んでいます。
「ウガンダ人であれ難民であれ、この地域を良くしたいと願いは同じです」と話すのは、南スーダンから逃れてきたピーター(32)。この居住区でオンライン学習の普及を進めています。「知識やスキルを身につければ、ビジネスを始めたり、病院をつくることだってできます。チャレンジしたいことがあるなら、インターネットにアクセスすることで、その答えが見つかるかもしれません」。
それぞれの役割を発揮するチャンスが増えれば、コミュニティ全体の発展につながっています。そのために、インターネットが大きく貢献しているのです。
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