ウガンダ政府が、UNHCRの生体認証ソフトウェアを活用し、国内にいる100万人を超える難民の登録を開始しました。このソフトウェアは、瞳の虹彩を撮影することで個人を識別することができ、すでに48ヶ国で440万人の難民の登録に活用されています。生体認証による難民登録としては、ウガンダでの実施がUNHCRの設立以来最大規模です。
これにより、登録された難民は、一人ひとりのニーズに沿った支援や保護を受けられるようになります。このシステムは、ウガンダのすべての難民居住地、および首都のカンパラに住む都市難民を対象として導入されます。6つのチームが1日計1万8000人の登録を行っており、2018年9月に登録作業が完了する予定です。
UNHCRのババー・バロチ報道官は、「生体認証により、政府が持つ難民や庇護申請者のデータの正確性は向上し、UNHCRやパートナー団体が提供する物資やサービスを、支援対象者に確実に届けることができるようになります」と述べています。
ウガンダには140万人の難民がおり、このうち100万人以上が直近18カ月以内に避難してきました。さらなる難民がコンゴ民主共和国と南スーダンから到着しています。ウガンダは難民支援において、居住用の土地の提供、受け入れコミュニティへの統合、就労や起業の許可など、世界でも先駆的な政策を実施しています。
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