<訪問の様子のビデオはこちら>
アンジェリーナ・ジョリーUNHCR特使は1月下旬、ヨルダンにあるザータリ難民キャンプを訪問し、長期化するシリア紛争の解決策は、近隣国で暮らす数百万人の難民を含むシリア人の人権と尊厳を尊重したものでなければならないと訴えました。
ジョリー特使が訪れたザータリ難民キャンプは中東で最大規模で、8万人のシリア難民が避難生活を送っています。
第二次世界大戦後最大の難民危機となっているシリアでは、600万人以上が国内避難民となり、548万人が国外に避難しています。多くのシリア難民が貧困ラインの1日3米ドル以下で生活しており、適切なシェルターなしで寒い冬を乗り越えなければいけない状況です。
ジョリー特使は「この争いが、シリアの人々が人権を求めて始まったことを忘れてはいけません。平和は人権が尊重された土台の上に築かれるべきです」と話しています。
今回一緒に難民キャンプを訪問したジョリー特使の娘のザハラ(13)とシャイロ(11)も、UNHCRが支援するコミュニティセンターでシリア難民の少女たちと会い、学ぶことができることで、将来に希望が持てるといった話を聞きました。
「難民キャンプの子どもたちは様々な問題を抱えていますが、やはり子どもは子ども。私の2人の子どもたちは、同世代の彼女たちと話したり、遊んだりしていました。他の国の子どもと同じように希望や権利があるのです」
ジョリー特使は昨年、シリアの難民危機に対するUNHCRの活動資金が50%しか集まらなかったことに触れ、国際社会がシリア人と受け入れ国のニーズを満たすよう努力することの重要性を訴えました。また、シリア人の尊厳と人権を犠牲にせずに紛争に終止符を打つためのリーダーシップを求めました。
くわしくはこちら(英語)