今年2月、UNHCRは早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)と共催で、タンザニアのムタビラ難民キャンプで駅伝大会を開催され、報告会が行なわれた。
箱根駅伝にも出場経験のある現役選手の2人は、「駅伝というスポーツは走る人だけなく、家族や友人、応援する人たちが一体となって参加できるスポーツです。今回のプロジェクトには、多くの方想いを込めた“たすき”をかけて走るこの駅伝というスポーツを難民の方に理解して頂ければという目標を持って関わりました」と語った。
また瀬古氏は、現地を訪れてみて「難民の方々は大変な状況にいるのにも関わらず、眩しいほどの目の輝きを持って一生懸命生きている。たった1日のスポーツを通した支援かもしれないが、それが彼らの人生にとって忘れられない1日になれば嬉しい」と語った。
報告会の中では、タンザニアで協力をし、瀬古氏の現役時代のよきライバルであったジュマ・イカンガー氏のメッセージや大会に参加した難民、駐日タンザニア大使などからのメッセージも紹介された。
「難民キャンプで走った子供たちが10年後、オリンピックなどの国際大会で僕の教え子である日本人選手と競う。それが僕の夢です」
今後のプロジェクトに対する多くの期待とともに瀬古氏の夢で報告会は締めくくられた。