ウガンダ、ブンディブギョ 2013年7月15日発
この5日間で安全を求めウガンダ西部に逃れてきた6万6000人のコンゴ難民に対し、UNHCRは緊急シェルター、毛布などの生活必需品を支給している。
コンゴ民主共和国の東に位置する町カマンゴで先週、ウガンダの反政府勢力で北キブ州に拠点を置いているとされる民主同盟軍(Allied Democratic Forces – ADF)による襲撃が報じられ、人々が避難を開始した。
ウガンダ西部ブバンディ郡のブンディブギョ地区に、初日だけでも1万3,000人もの難民が押し寄せた。ウガンダ赤十字社によると、日曜の午後までに6万6139人が登録された。避難してきた家族はそれぞれマットレス、フライパンや鍋などを持って逃げて来ており、鶏まで持ってきている子どももいた。
UNHCRウガンダ事務所代表のモハメッド・アダル氏は「これほど大規模な人道支援を行う準備が出来ていない状況で、急激で且つ大規模な難民の流入が起こってしまった。」と懸念を示したが「支援活動の強化を進めながら、より迅速な対応へ取り掛かっている。」と話した。
難民がすぐに帰還できる兆しが見られない中、UNHCRは緊急支援を行うべく、ウガンダ首相府とその他の政府機関と協働して活動を行うことにした。UNHCRはシェルターを建てるためのビニールシート、コップや皿、そして石鹸などの衛生用品の支給と仮設トイレの手配をした。また、コンゴ民主共和国の国境から23キロ離れた新たな移送センターへ移動するために必要な燃料も支給し、第一陣となる300人が移送された。
このような活動に加え、UNHCRはテント、毛布や敷布団などの緊急輸送を予定している。
ブンディブギョはウガンダ首都のカンパラから車で約7時間のところにあり、人口密度の高い山岳地帯である。新たに到着した難民は5つの小学校などの施設が受け入れているが、ブンディブギョの受け入れ地域で家族とともに避難している者もいる。
国際連合世界食糧計画(WFP)が手配した2万人の5日分の食糧がまもなく現地に届く予定である。国際連合児童基金(UNICEF)やその他のパートナー機関は水を供給し、、ウガンダ赤十字社は温かい食事を提供した。
新たな難民が到着する以前より、ウガンダにはすでに21万人もの難民と難民申請者がおり、うち63%がコンゴ民主共和国出身である。
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