スイス、ジュネーブ、2013年12月11日発
シリアの人々にとって悪夢の1000日間が過ぎました。
現在25万人が武力によって包囲された地域に取り残され、支援関係者やジャーナリストがアクセス出来ない状況が続いています。ここ1000日の間、一体何が起こったのか、その全体像を把握するのは大変困難です。しかし私たちは、10万人以上のシリア人が殺されたことを知っています。これは少なくとも1000日間、1日に平均100人が殺されたことを意味します。私たちは今後この恥ずべき過去を振り返り、無実の犠牲者を出してしまった罪悪感にさいなまれることでしょう。
紛争が長引き、犠牲者が出続けているというこの状況は、来年1月に開催されるジュネーブ会議がシリア紛争解決への分岐点となるよう、決意を持って臨まねばならないことを意味します。私たちは暴力をなくし、包囲された地域で飢えに苦しむシリアの人びとに支援を届けなければならないのです。
何百人ものシリア難民の生活は日に日に苦しくなる一方であり、シリア難民の半数が子どもであることを忘れてはなりません。世界中の人々と政府が、思いやりの気持ちと責任を自覚し、必要な支援が拡大されるよう願います。
シリアの人々の奪われた時間をとり戻すことはできません。しかし私たちには、国際社会の一員として最善を尽くし、同じ過ちを繰り返さないという選択肢は残されているのです。
詳しくはこちら(英語)