ジュバ・南スーダン(1月24日)発、
国連高等難民弁務官事務所(UNHCR)は24日、南スーダンへの空爆を非難した。空爆によって、スーダン人少年1人が負傷し、14人の難民が行方不明となった。UNHCR駐南スーダン代表のミレーリ・ジラードは、23日に行なわれた南スーダン・上ナイル州への空爆に対し「市民が住む地域への爆撃は決してあってはならない」と強く非難した。爆撃時、UNHCRと国際移住機関(IOM)の14台の車が約5000人の難民と移動中であり、難民はと職員はトラックから避難しなくてはならなかった。
空爆後、UNHCRとIOMのスタッフは素早く難民を車に集め、1,140人を国境から約70キロ離れた安全な場所へと移動した。このような一連の移動は、1月6日に上ナイル州からの難民の移転事業が開始されて以来、合計で約1万1,150人(内約4000人は自発的)がより安全な場所へと移っている。 以前からスーダン国境付近で爆撃があり、去年11月の上ナイル州では、数日間にわたって行われている。スーダンの南コルドファン州に隣接するユニティ州のイダ難民キャンプも空爆を受けている。
ジラードUNHCR駐南スーダン代表は、難民が避難中に直面する危機を指摘し、「私たちは雨期に入り道が悪くなる前に、不安定な地域から安全な場所に難民を移動させるという時間との戦いを続けています」と強調した。
全体で2万人以上の難民が自主的、もしくは国際団体の支援のもと、国境地域から上ナイル州とユニティ州の新たな居住区へ移動している。先週からは、UNHCRと支援団体によるスーダン難民のイダからの移転が開始されている。去年8月以来、合計7万8000以上の人がスーダンの南コルドファンなどから避難を余儀なくされている。このうち、5万4000人が南スーダンの上ナイル州、2万4000人がユニティ州にいる。
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