UNHCRパキスタン、カラチ(1月10日)発:
マルジャン(Marjan)はアフガン難民がパキスタン経済の重荷になっているという通説を否定した。5人の子どもの母である彼女は、カラチの街のはずれにあるごみ収集地で古紙やプラスチックなどリサイクル可能な資源の回収を早朝から深夜まで行っている。
「非常に過酷な労働環境ですが、ほかの選択肢があるでしょうか?この収入で家族は生活を営んでいるのです。」11年前にアフガニスタン北西部の町を逃れた難民は1日250パキスタンルピー(約3米ドル)の収入を、同じアフガン難民であるごみ収集地の所有主から得ている。
マリジャンは100人ほどのアフガン難民とともに、ごみ収集地で働いているが、女性は彼女と、彼女の親戚のハスナ(Husna)のみである。彼女やその他何万人のアフガン難民は1970年代にパキスタンに逃れて以来、様々な産業で働いてきた。
しかしながら、アフガン難民のもたらした経済効果についての正式なデータはあまり集められていない。この状況に対しUNHCRは、数的データの調査を行い、アフガン難民がパキスタンの経済にもたらした経済効果を調べている。
この調査はカラチをはじめ、その他5つの地域で試験的に行われた後に、他の地域でもに行われることとなっている。また、同時にパキスタンにおけるアフガン難民のニーズや生活状況、及び直面している社会的、法的問題を把握する調査も行われることとなっている。
パキスタンは約160万人のアフガン難民を受け入れており、そのうち約8万人が首都カラチで生活をしている。また、2006年から2007年にパキスタン政府によって行われた調査によると、7パーセントが日雇いの仕事に就いていると考えられている。
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