UNHCRジュネーヴ発(2月11日):政治的混乱が続くエジプトで、UNHCRは主要な連携機関を通じてカイロの難民へ財政支援や医療支援を行っている。またUNHCR職員は難民に対し、各々の自宅より直通のホットラインに対応している。
今月10日にUNHCRはパートナー機関であるカリタスを通じて、特に弱い立場にあるカイロの難民150人に向けて財政支援を行った。UNHCRによるこの2カ月に一度の支援を約1,000人の難民が頼りにしており、今後も同様の支援が予定されている。またUNHCRに代わってカリタスは医療支援を行っており、ザマレック島(the island of Zamalek)にある難民支援団体Refuge Egyptの施設で、難民や庇護申請者に薬や処方箋を配っている。
国連機関の多くが安全上の問題からカイロの事務所を休止する中、UNHCR職員は自宅から任務を続けている。UNHCRは難民の生活状況の悪化を懸念し、先月末にホットラインの回線を増やした。エジプトにおけるUNHCRに登録されている難民の数は4万人。その多くがエチオピア、エリトリア、イラク、ソマリア、そしてスーダンの出身者だ。
「UNHCRはエジプトでの今週中の難民保護支援プログラムの再開に向け、連携しているNGO諸団体と調整のための協議を行った。難民の指導者16人とも定期的に連絡を取り合っており、困難を抱えた方々への支援対策を模索しているところだ。」とエイドリアン・エドワーズUNHCR報道官は述べた。
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