東北地方太平洋沖地震で被災された方々に、UNHCRの世界の支援現場で力を発揮しているエコ・ランプ(太陽光発電によるソーラー・ランタン)が29日、日本に空輸された。未だ多くの被災地では電気や水道などの基本的なインフラが復旧しきれていない。太陽光を取り込むことによって発光する1800台のエコ・ランプによって、避難所で不自由な生活を送っている被災民の方々に少しでも明かりを灯したいとの思いが実現する。
通関を経て、大型トラックに荷積みを果たし、開通したばかりの東北自動車道で宮城県石巻市に向かった。UNHCRは震災直後からアントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官が菅直人総理大臣に支援要請の申し出をしていたもの。このたびの緊急支援は外務省、宮城県、地元受け入れ先、国連食糧計画(WFP)などの多くの関係者の協力と連携によって実現した。
30日、石巻市にてUNHCR駐日事務所副代表であり、同市出身の久保眞治も現場に駆けつけ、一番必要とされている被災された方々に手渡される。
※エコ・ランプに関するウェブストーリー
2011年3月29日 【UNHCRから被災地へ エコ・ランプ届けられる】
2011年4月4日 【UNHCRのエコ・ランプ、被災民へ希望の明かりを】
2011年4月20日 【新学期へ明かりよ届け、UNHCRのエコ・ランプ】