スイス・ジュネーブ(4月22日)発
アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は22日、国連総会によって5年間の任務の再任を受けた。
2005年に初めて任命されたグテーレス国連難民高等弁務官は、「大変光栄であり、世界で最も弱い立場に置かれた人への支援に引き続き携わることができるのは名誉です」と語った。
グテーレス高等弁務官が任務を開始した2005年以来、難民を取り巻く世界は著しく変化した。UNHCRの支援対象者が3500万人に増加する一方、UNHCRは300万人もの難民の自主的な帰還に成功した。また、難民の地域統合に関して飛躍的な前進が見られ、最近の例では1972年にブルンジから強制退去を余儀なくされた16万人ものブルンジ難民の市民権取得について、タンザニア政府が受け入れを発表している。
グテーレス国連難民高等弁務官は発言のなかで、将来の仕事に焦点を当てた。「我々の前には大きな挑戦がある。外国人に対する不寛容さや外国人嫌いがはびこるなか、人道的な庇護の受け入れに対する脅威の高まりに対応していくことと、UNHCRにおける改革を深化させ、保護と緊急対応における能力を高めていくことが挑戦となる」と説明した。
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