エチオピア、ジャラール・バレー(5月4日)発
UNHCRは、エチオピア東部に長期の避難生活を強いられているソマリア難民やその地域住民を含めた、何万人ものために、この半乾燥地帯に数百万ドルかけた水と電化プロジェクトを完了し、開設した。
エチオピアのソマリア難民地域における、500万米ドルの費用をかけたジャラール・バレー水供給計画は16,000人の難民を含めた51,000人に毎日万リットルの安全な水を電力を使ってくみ上げるものである。このプロジェクトはT.アレクサンダー・アレイニコフ国連難民副高等弁務官によって4月末に正式に開始され、乾季には10万人に水を供給できるように進行している。
就任後、初めてアフリカを訪れたアレイニコフ副高等弁務官は、「これは画期的なプロジェクトであり、難民の避難生活における重要な水源を提供し、地域社会に恩恵をもたらすだけではなく、環境保全や節約にもなる良い見本です」とその成果を述べた。このプロジェクトの恩恵を受ける人々に歓迎された。紛争から逃れるため生まれ育ったソマリアを離れた後、過去20年もの間、ケブリベヤ キャンプで避難生活を送る4児の母であるロドさんは、「何年もの多くの困難の後、現在たくさんの清潔な飲み水や料理と洗濯に十分な水を確保できるようになりました。水の供給の改善に対し感謝します。私たちは以前より清潔で健康的になることができました」と喜びをあらわにした。
今までのケブリベヤへの水の供給は、給水タンカーを利用していたが、費用がかさみ、輸送形態としては手間がかかるため、2004年UNHCRと地方自治体はジャラール・バレーから21キロメートル離れた場所に井戸を掘り、ディーゼル式ポンプを使って、キャンプに水を送った。
さらなる費用削減を目指して、 UNHCRはジャラール・バレーへの送電網の拡張に資金援助を行った。この事業は去年完了し、今や15の発電機が7つの井戸を通してケブリベヤへの水供給を行なっている。新しい送電線と供給ルート沿いに住む難民や地域住民は定期的供給を保証されるようになった。
ケブリベヤでは、5年前は4カ所しかなかった給水ポイントも今や28 カ所に増えた。現在、このキャンプの難民16,000人に供給される水量も、一日あたり12リットルから20リットルに増加した。これでようやく国際基準を満たしたことになる。半乾燥地帯において安全な水を容易に利用できるというこは、また長距離を歩いて水を汲みに行く女性たちがこれ以上危険にさらされることがなくなるということも意味する。
エチオピアには、東部にある5つのキャンプに滞在する6万人のソマリア難民を含め、現在14万9000人の難民がいる。2006年以後、新たに難民となった人々が大半ではあるが、うち16,600人は1990年代にソマリアから逃れ 、その避難生活も長期に及んでいる。
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