ルーマニア、ブカレスト、(5月28日)発
アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は、スリランカやパレスチナ難民が避難する、ルーマニアの緊急一時滞在センターを訪問した。
このセンターは、2008年末に、ルーマニア政府、UNHCR、国際移住機関(IOM)によって 、ティミショアラ市に開設されたヨーロッパ初の緊急一時滞在センターである。2009年3月から本格的に活動を開始、第一次庇護国から命の危険など緊急の理由から避難してきた難民に一時的に避難所を提供している。難民は第三国に定住するまで最高6か月間、このセンターに避難することができる。2009年7月には二つ目のセンターがスロバキアに開設された。
若いスリランカの女性は、昨年終結したスリランカ政府とタミル・イーラム解放の虎(LTTE)との長期にわたる対立があったため避難を強いられたと語った。インド、シンガポール、インドネシアを転々としながらルーマニアにたどり着いた彼女は、「ルーマニアという国を聞いたこともなかったけど、ここはとても安心できます」と語った。
600人以上の難民を一時的に受け入れてきた当センターが開設された2008年に、ルーマニアは第三国定住における法案を可決。2010年6月上旬にはミャンマー難民の第一グループがルーマニアに到着する予定である。
アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は5月28日、ブカレストにて、エミール・ボック首相を含む高官らと対談した。
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