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UNHCR駐日事務所では、来年開催される「瀬戸内国際芸術祭2025」で芸術祭実行委員会と共催する作品展に向けて、展示写真・映像の撮影にご協力いただける方を募集します。
世界ではいま、紛争や迫害によって故郷を追われた人が1億2,000万人を超え、難民をめぐる問題は複雑に拡大を続けています。その渦中にいる当事者の多くはある日突然、それまで築いた暮らしを失い、家族や愛する人々と引き離されながらも、それぞれの思い描く未来に向けて前進し続けています。
今回制作する作品展では、日本を代表する写真家であるホンマタカシさんが国内外で暮らす難民の背景を持つ人々の自宅などを訪ね、彼ら彼女たちの姿や故郷とのつながりを感じる「大切なもの」を記録した写真や動画を通じて、難民一人ひとりの物語に光を当てます。
詳しくは下記の募集要項をご参照いただき、2024年9月15日までにフォームからご応募ください。
▶応募フォーム:https://forms.office.com/e/7n2480KgTL
◼︎ 募集内容
ご自宅で、ご自身のポートレートや「故郷との繋がりを感じる大切な持ち物」の写真・動画撮影にご協力いただける方。また、ご自身のバックグラウンドや大切なものについてお話を伺う簡単なインタビューにご協力いただける方。
◼︎ 撮影した作品の展示・活用方法
瀬戸内国際芸術祭で開催される作品展(2025年4〜11月予定)およびそのほか会場での巡回展での展示、写真集への掲載、インターネット(UNHCR・瀬戸内国際芸術祭ウェブサイト・SNSなど)への掲載、メディア記事への掲載など 。
◼︎ 応募条件
・英語あるいは日本語でのやりとりが可能な方
・日本国内にお住まいで、自宅での撮影にご協力いただける方
・作品の展示・活用方法に同意いただける方
・難民、または国際保護を必要としている方であり、日本政府により在留資格を付与されている方、およびその家族
例
1. 難民と認定された方
2.インドシナ難民
3. 第三国定住難民
4. 補完的保護対象者と認定された方
5. 人道的な配慮を理由に在留を認められた方
6. 本国情勢を踏まえて庇護を受けている方(シリア、ミャンマー、ウクライナ、スーダン、アフガニスタン)
7. 日本国外で(外国政府もしくはUNHCR)難民として保護を受けていた方(教育を通じた受け入れ等で来日した方々含む)
8. 上記いずれかの背景を持ち、日本国籍を取得した方
※以上の条件をすべて満たす方 。
※日本政府に難民認定申請中の方は対象となりません。
※応募後、在留カードや難民の身分に関する証明書の写しなどをご提出いただく場合があります。お預かりした資料はUNHCR駐日事務所で厳重に管理し、展示物制作以外の目的で使用したり、第三者に開示したりすることはありません。
︎◼︎ 撮影期間
2024年9月〜11月で実施予定(個別に日程調整をご依頼します)。また、以下の日程(8/26(月)、9/2(月)、9/6(金)、9/7(土)、9/8(日)、9/9(月)、9/13(金) )の中で参加可能な日がある方はフォームでご回答ください。
◼ ︎募集方法・締切
2024年9月15日までに指定のフォームからご応募ください
◼ ︎その他・注意事項
・未成年の方もご応募いただけますが、撮影時に保護者による合意書への署名が必要です。
・選考はフォームにご記入いただいた情報をもとにUNHCR駐日事務所が行い、撮影に向けた日程調整をお願いする方にのみ、ご連絡を差し上げます。また、選考内容や結果に関するお問い合わせには対応できませんので、予めご了承ください。
・政府や民間の寄付で成り立っている機関のため、無償でのご協力をお願いしております。撮影時に交通費などが発生する場合は、実費をお支払いします。
◼︎関連情報
・UNHCR、「瀬戸内国際芸術祭2025」で芸術祭実行委と共催企画 国連機関として初の取り組み
・写真家・ホンマタカシが「瀬戸内国際芸術祭2025」でUNHCRとコラボ 「世界難民の日」特設サイトのメインビジュアルに起用
・「私の命の半分よりも大切なもの」ホンマタカシさんの写真でたどる“1億1千万分の1”の物語
◼お問い合わせ UNHCR駐日事務所 広報:[email protected]
◾瀬戸内国際芸術祭とは
瀬戸内国際芸術祭は、瀬戸内の島々を舞台に、3年に1度開催される現代アートの祭典です。2010年に第一回が開催され、約100日間の会期は春夏秋の3シーズンにわかれていて、季節ごとに瀬戸内の魅力が体感できます。期間中には約100万人の人々が国内外から訪れる、日本を代表する国際的な芸術祭となっています。
「海の復権」をテーマに掲げ、来訪者はアートを道しるべに島々を巡りながら、アーティスト、地域住民やボランティアサポーターと交流し、瀬戸内の持つ美しい景観や自然、島の文化や生活に出会うというスタイルが国内外の多くの方々の共感を呼んでいます。また、世界の著名誌に取り上げられるなど、瀬戸内国際芸術祭は世界のツーリズムからも注目を集めています。
◾️ホンマタカシ|写真家
1999年、写真集「東京郊外」(光琳社)で第24回木村伊兵衛賞を受賞。著書に「たのしい写真 よい子のための写真教室」(平凡社)など。近年の作品集に「TOKYO OLYMPIA」(NIEVES出版)、「Thirty-six View of Mount Fuji」(MACK出版)など。2023年から2024年にかけて東京都写真美術館にて個展「即興」を開催。
◾️UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)
国連の難民支援機関であるUNHCRは、難民、国内避難民、無国籍者などを国際的に保護・支援するため、世界約135カ国で活動しています。2023年12月にスイス・ジュネーブで開催された「第2回グローバル難民フォーラム」で共同議長国を務めた日本とも連携しながら、多様なパートナーとともに、“社会全体で取り組む難民支援”の推進に取り組んでいます。1954 年、1981年にノーベル平和賞を受賞。本部はスイス・ジュネーブ。