© UNHCR/Françoise Jaccoud
1990年代後半、第5代UNHCR駐日代表を務めたゲイリー・G・トローラー氏が逝去いたしましたので、ここに謹んでお知らせ申し上げます。
トローラー氏は、ケンブリッジ大学、オックスフォード大学、アメリカ大学ベイルート校などで教育を受けました。UNHCRでは長年にわたり、ヨーロッパ、アジアなどのいくつもの国で国際保護や第三国定住の任務にあたり、故郷を追われた人々に寄り添い続けました。
また、複雑な平和構築の現場で果たすべき人道支援組織の役割、難民の第三国定住、国際政治の分野における著名な学者でもあり、マサチューセッツ工科大学、スウェーデン国際平和活動トレーニングセンター、レスター・ピアソン国際平和構築センターなどで教べんをとりました。
こういったキャリアにおけるさまざまな功績に加え、トローラー氏はいかなる時も誠実で、ユーモアにあふれた人でもありました。
1995年7月にUNHCR駐日代表に着任した際、UNHCRの活動に対する日本のさまざまな貢献に感謝の意を表すとともに、日本国内で広く広報活動を展開してさらなる支援を呼び掛け、日本政府ともより緊密な協力関係を築いていきたいと抱負を述べていました。
UNHCR駐日事務所職員一同、ご逝去の報に接し、深い悲しみの念に堪えません。トローラー氏のご遺族に謹んで深い哀悼の意を表します。