国連難民高等弁務官事務所(以下、UNHCR)は、株式会社ファーストリテイリング(以下、FR)がこのたび、多くの人が故郷からの移動を強いられているアフリカ東部(アフリカの角)と西部(サヘル地域)への緊急人道支援活動に100 万米ドルの寄付を発表したことを歓迎します。
「アフリカの角(Horn of Africa)」は“角”の様に突き出たアフリカ大陸東部の呼称。社会的・政治的危機が継続的に発生し、情勢不安が続いています。中でも南スーダンやソマリアでは、日常的な暴動、食料不安、干ばつなどが深刻な課題です。
サヘル地域のマリ、ブルキナファソでは過激派の活動の活発化による影響がニジェールなどの隣国にまでおよんでいます。国境付近では過激派による民間人への暴行やコミュニティ間の争いが発生し、多くの人が故郷から移動を強いられていますが、同地域の政府機関が脆弱であり対応が十分に行われていません。
今回のFRからの寄付は、緊急人道支援を要する両地域への支援の一環として、南スーダンとマリの難民に対する保健、教育分野におけるUNHCRの活動に充てられます。
FRは2006 年から難民支援を開始。その活動は、ユニクロ・ジーユー店舗のリサイクルボックスでおなじみの「全商品リサイクル活動」、国内の小中高での啓発活動、ユニクロ店舗での難民雇用から、難民支援の現場での衣料配布、UNHCR事務所への社員派遣、難民に対する自立支援まで多岐にわたっています。2011 年にはアジアの企業として初めてUNHCR とグローバルパートナーシップを結びました。
アフリカに対しては 2011 年から毎年リサイクル衣料を寄贈。これまで27以上の国に衣料が届けられたほか、ユニクロ店舗でのアフリカ出身の難民スタッフの雇用、緊急人道支援なども行ってきました。
フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は、「今回のFRの寄付は、緊急性が高く、迅速な対応を求められる人道危機の課題解決に大いに貢献する。UNHCRは同社の12年以上にわたる多角的な協力に深く感謝する」と述べています。
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