「難民問題は全世界で取り組むべき課題。UNHCRとのパートナーシップを通じた難民支援はグローバル企業としての責務です」
柳井 正 株式会社ファーストリテイリング(FR)代表取締役会長兼社長は、フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官との昨年の会談でそう強調しました。
国際関係の分野で活躍し、日本と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をした個人・団体に贈られる「外務大臣表彰」。令和初となる今年度の受賞者の一団体に、難民問題の啓発・啓蒙活動や難民支援など多岐にわたる活動が評価されたFRが選ばれました。
FRの難民支援の始まりは2006年。ユニクロやジーユーの店舗でリサイクル服を回収する「全商品リサイクル活動」をスタートし、難民キャンプや自然災害の被災地など、世界各地で服を必要としている人たちに届け続けてきました。これまで届けた服は2,600万点以上、UNHCR活動拠点46カ国以上で故郷を追われた人たちに“温かさ”を提供してきました。
2011年にはアジアの企業として初めてUNHCRとグローバルパートナーシップを締結。日本国内では、小中高校での“届けよう、服のチカラ”プロジェクトやユニクロ店舗での難民雇用、海外の難民支援の現場では、社員による衣料配布や自立支援プログラムを実施してきました。また、アフリカ東部の干ばつやシリア、ロヒンギャ危機に対する緊急支援など、多方面からUNHCRの活動を支えています。
UNHCRの長年のパートナーであるFRの功績がこのように評価されたことは大変喜ばしく、長年の難民支援にあらためて感謝の意を表します。
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▶ 令和元年度外務大臣表彰(外務省ホームページ)
令和元年度外務大臣表彰の受賞者