2018年9月28日、インドネシア、スラウェシ島沖で、マグニチュード(M)7.5の地震と津波が発生しました。インドネシア国家防災庁の発表によると、被災した地域では6万8,000戸が倒壊、2,000人を超える人々が命を落とし、8万人が家を失っています。その被害は甚大であり、家や学校、病院などコミュニティの機能が麻痺した状態が続いています。
パル市内で被災し、一時避難所で夫と生活しているメガ(31)は、「避難先で使えるものを探したのですが、マット1枚しか残っていませんでした。生まれ育った家も倒壊してしまいました」と話します。
「地震が起きてから、毎日恐怖が途絶えることはありませんでした」
パルのバラロア地区で生き残ったロスミニは、数週間経ってやっと、被害状況を確認するために、親戚の家の周りを訪れることができるようになったといいます。
そのほかにも多くの住民がトラウマを抱え、自分が住んでいた家に何か残っているか、確認しに行くのも難しい状況です。
そんな中でも、お互いに助け合い、人々は復興に向けて歩みを進めています。ある女性は、自分が亡くしたのは父親だけだった、夫と息子は生きているのだから“ラッキー”だと、前を向きます。
UNHCRは、緊急テントのほか、簡易ベッド、蚊帳、ソーラー電気を提供するなど、パートナー団体と連携しながら支援を進めています。
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