フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は、アフリカのグレート・レイク地域を1週間かけて視察。深刻な難民危機に直面しているコンゴ民主共和国、ルワンダ、ブルンジに対する支援強化を訴えました。
この3カ国で出会った難民たちが求めていたのは「平和」と「安全」。この2つがそろい、働くことができれば、子どもに教育を受けさせることができると訴えました。しかし、大量の難民発生による人口移動、情勢不安などにより、食糧や住居が不足していることへの不安を明かしました。
ブルンジで出会った若者の難民グループは、日々の生活の中で、職や教育などもっとさまざまな機会を得ることができるようなサポートを求めました。
「これから未来を築いていくのは難民たち自身。だからこそ、物資や食糧だけでなく、難民が貿易について学んだり、より良い教育を受けたり、職を探すために国内をもっと自由に移動できるようになるための支援が必要なのです」とグランディ高等弁務官。より総合的な支援に加え、受け入れコミュニティへの開発協力の必要性にも言及しました。
グレート・レイク地域は長年にわたり難民を受け入れ続けており、その数は70万人にもおよんでいます。グランディ高等弁務官は、こうした努力が国際社会にもっと知られるべきだと強調しています。
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