ケリー・クレメンツ氏(Kelly T. Clements)が新たに国連難民副高等弁務官に就任した。ケリー・クレメンツ氏はこれまで国務次官補 として米国・国務省人口難民移民局(PRM)を率いてきた。
アントニオ・グテレース国連難民高等弁務官は「クレメンツ氏をUNHCRに迎えることが出来て大変光栄だ。現在世界中で家を追われる人が記録的な数に達しており、UNHCRも大きな局面を迎えている。クレメンツ氏の指導力と豊富な経験はUNHCRに大きなプラスの効果をもたらすと確信している」と語った。
クレメンツ氏は2010年からアジアと中東地域の人道問題を担当する国務次官補 を務めてきた。今回副高等弁務官に就任する前は、米国・国務省人口難民移民局(PRM)で、難民や紛争の被害者、支援を必要とする移民などの保護と支援を行なうための計画立案と予算策定等を行ってきた。さらに2014年は駐レバノン、米国次席大使も務めた。
クレメンツ氏は25年のキャリアの中で難民や移民といった問題と深く関わる仕事に従事しており、1990年代には米国政府からUNHCRバングラデシュ事務所に出向していた経験もある。アレキサンダー・アレイニコフ氏の後任となるクレメンツ氏の国連難民副高等弁務官就任は潘基文国連事務総長によって6月に発表された。
▼プレスリリース(英語)はこちら