UNHCRは、バングラデシュ南部にあるロヒンギャ難民キャンプで、シェルターが雨期を耐え抜けるよう支援しています。3月に訪れる雨期のモンスーンに備え、補強材として利用できる丈夫な竹や防水処理をするための板材や防水布などを含むシェルターキットを提供しています。ロヒンギャ難民のハフサ(55)は「建設に必要なものはそろったので、シェルターを頑丈にできると思います」と安心した様子です。
65万5,000人いるロヒンギャ難民の多くは、クトゥパロン難民キャンプに避難しています。低地にあるこのキャンプでは、土砂崩れや鉄砲水の危険があります。新たに避難してくる難民の人数が落ち着いた今、支援の焦点はよりよい住居素材や頑丈な骨組み、そして安定した土地への移動です。この第二フェーズの支援を推進するため、UNHCRはシェルターの配置設計や建設の支援をしています。UNHCRはこれまでに3万戸のシェルターキットを配布し、3月までに8万戸の配布を目指しています。
クトゥパロン難民キャンプの課題は環境です。大量の難民が避難してきた時には多くの草木が燃料のために伐採されたことで、モンスーン時の土砂崩れや土壌浸食の問題に追い打ちをかけています。UNHCRは、代替燃料として圧縮した籾殻を提供することなどで環境負荷の軽減に努めていますが、さらなる継続的な支援が求められます。
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