10月12日、UNHCRの支援を受けたチリ政府の第三国定住 プログラムとして、66人のシリア難民がレバノンから到着しました。首都サンティアゴで大統領やUNHCR地域代表らに迎えられた後、2つのコミュニティに受け入れられる予定です。UNHCR地域代表はチリ政府に対して、「シリア難民のために救いの手を差しのべてくれたこと、そして第二次大戦以来最大の人道危機への要請に応えてくれたことに感謝します」と述べています。
これからスペイン語の集中授業を受け、社会心理学の専門家団体によるフォローアップを受けながら統合を進めていきます。子どもは地域の学校に来年3月から通うことができ、大人は就職支援を受けることで地域への統合と自立した生活を目指します。受け入れ自治体は基本サービスの提供を促進するなどの役割を持ち、チリのシリア人コミュニティも積極的にプロジェクト支援に携わります。
このプログラムは、120人以上の脆弱なシリア難民をチリが受け入れ、自立を促すことを目的としています。これは2014年の国連総会でバチェレ大統領によって提起されたもので、世界的な人道危機に対して国際社会の一員としての責任を果たすことを宣言しました。チリは現在1736人が難民認定をを受けており、1999年以来コロンビア、パレスチナ、ユーゴスラビアから480人が第三国定住によって受け入れられました。すでにチリ国籍を取得した人もいます 。UNHCRは、チリ政府などと協力して今回のプログラムを主導する専門チームを作っています。また、第三国定住の経験を持つ国や専門家と共に本プログラムを促進する、新たな統合支援メカニズム(ERCM)を通して協力しています。
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