国際オリンピック委員会(IOC)が、難民の子どもたちなどを対象にしたスポーツ施設の整備やスポーツ活動のプログラムの計画を行う、オリンピック難民財団の設立を発表しました。UNHCRは、避難を余儀なくされている子どもたちの生活が改善されるこのイニシアチブを歓迎しています。
オリンピック難民財団の副会長に就任するフィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は、「オリンピック難民財団の設立は、20年におよぶIOCとの連携の次のステップとして派生したものでした。家を追われている子どもたちにとってスポーツは極めて重要です。安全な場所でスポーツを行えることは、子どもたちの心の傷を癒し、自身の成長につながります。スポーツはまた、こどもたちの社会的、身体的、そして精神的な状態を改善し、自分自身への自信を回復し、スキルを向上させるための変化をもたらす媒体でもあります」と述べています。
オリンピック難民財団は、対象となる子どもたちのニーズや能力に基づき、コミュニティ参加型のスポーツ活動を計画し、政府やNGO、民間企業などにも協力を呼びかけていく予定です。
IOCとUNHCRの連携により、これまでにスポーツに特化したプロジェクトがヨルダンやルワンダ、コロンビア、エチオピアなど45カ国以上で実施されてきました。
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