東京(6日)発
今般、日本政府はUNHCRに対して、総額約53億円(5,260,832,000円)の拠出金を供与した。この拠出金は、UNHCRのアフリカ、アジア、中東をはじめとする各地域の事業、ならびに16カ国の主要拠点での活動を中心に、世界各地で今もなお、迫害や紛争のため、家を追われた3400万人以上の難民や国内避難民などへの保護と支援に活用される。
UNHCR駐日代表のヨハン・セルスは、「今回も日本政府から多額の拠出金をいただき、感謝の念に堪えません。特にUNHCRが最も必要としている事業に対する日本政府からの寛大で迅速なご支援は、『人間の安全保障』を基軸とした、日本政府とUNHCRの地球規模的パートナーシップの強化の表れであり、『ありがとうJAPAN』 キャンペーンという好機に、改めて日本の人道分野における強いリーダーシップと思いやりの心に敬意を表します」と述べた。
2010年はUNHCR創設60周年、また日本における民間の公式支援窓口、国連UNHCR協会とeセンター(国際人道援助緊急事態対応訓練地域センター)にとって設立10周年という記念すべき節目にあたり、現在UNHCR駐日事務所では日本の貢献に感謝する『ありがとうJAPAN』キャンペーンを実施している。その一環として、日本がこれまでに果たしてきた役割や貢献を再確認する『REFUGEES 第5号 日本のチカラ・ありがとうJAPAN』と題した、UNHCR駐日事務所機関誌(第5号)が刊行されたばかりである。
今回の拠出は、UNHCRの2010年度グローバル・アピールに応え、平成22年度当初予算の一部として国会に承認されたものである。イラクやスリランカ等人道支援ニーズの高い国々向けの支援に加え、より機動的・柔軟な難民支援活動を可能にする枠組が志向されるなど、これまで以上にUNHCRが直面する課題に配慮された拠出となっている。主な対象地域、国と拠出額は次の通り。
対象・地域 金額(円) 対象地域・国
アフリカ 2,250,000,000 アフリカ地域、スーダン、ケニア、コンゴ民主共和国、ソマリア、チャド、コンゴ共和国
アジア・太平洋 1,100,000,000 アジア太平洋地域、パキスタン、タイ、スリランカ、ミャンマー、ネパール、バングラデシュ
中東・アフリカ北部 400,000,000 中東・アフリカ北部地域、イラク、イエメン
ヨーロッパ 80,000,000 ヨーロッパ地域、セルビア、グルジア
任意優先事業 1,405,032,000
eセンター 25,800,000
合計 5,260,832,000
以上
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