フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は来日中日本記者クラブで記者会見を行いました。高等弁務官に就任してからすぐに来日した理由について「日本はUNHCRにとって心強いパートナー且つドナー国であり、感謝の気持ちを伝えたかった」と述べました。
そしてアフリカで長期化した人道問題がある一方で、シリアを中心とした不安定な中東地域から欧州を目指す人が増えている現状に触れました。シリア周辺の難民受け入れ国の負担軽減のためにも国際社会が連帯を示すこと、また紛争を終結に導く政治的解決策が必要であると語りました。そしてさらに難民を生み出さないためにも貧困解消などに向けた開発の分野において、日本にはますます活躍して欲しいとエールを送りました。
さらに今年開催予定の「世界人道サミット」「アフリカ開発会議(TICAD)」「G7伊勢志摩サミット」などについて触れ、人道分野で信頼の置かれている日本にぜひリーダーシップを発揮してもらいたいとその思いを伝えました。