来日したフィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官が11月下旬、日本記者クラブで記者会見を行いました。 […]
来日したフィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官が11月下旬、日本記者クラブで記者会見を行いました。今年 2度目の訪日となるグランディ高等弁務官は、UNHCRへの活動に対する日本の多大な貢献に謝意を表しました。
冒頭で自身の広島訪問に触れ、平和都市広島の掲げる平和の理念こそが、厳しさを増す世界情勢の中で難民問題解決の鍵であると述べました。会見ではアフガニスタン、ソマリアなど長期に渡って人道問題が続く国がある一方で、シリア、イラク、南スーダンといった地域での危機が深刻化していることを訴えました。また欧州に難民が押し寄せたことが契機となって様々な議論がなされ、多くの国が国境を閉鎖したり、法律をより厳しくするといった傾向にあることへの懸念を示しました。
これに対しUNHCRは国際協調と連帯の意識のもと活動していることに触れ、日本には今後も人道支援においてリーダーシップを発揮してもらいたいとの期待を語りました。また日本政府からの協力に加え、日本の市民社会やビジネス、NGOからの貢献についても言及し、謝意を表しました。