2014年7月10日シリア発
UNHCRはシリア北西部に避難する5万人の国内避難民のため、ダマスカスから緊急支援物資を空輸した。7月上旬に往復11回の空輸を開始し、ハッサケ県に住む国内避難民と難民に支援物資を届けた。物資を届ける輸送機はダマスカスを朝に出発し、積み荷を降ろして午後には戻り、翌日再度支援物資を積んでダマスカスから物資を届ける。
440トン、2000立方メートルにおよぶ支援物資には毛布5万枚、ビニールシート1万枚、マットレス3万枚、水汲み容器1万個、台所用品1万セット、衛生用品1万セット、生理用品2万個、そしておむつが3万2000個が含まれている。
今回のプロジェクトは2013年中旬から2014年3月の間に行われたハッサケ県への空輸、そしてヌサイビンとカーミシュリーへの陸路での物資輸送に続くものであり、その際には15万人の国内避難民に生活必需品、そして50万人の子どもたちにワクチンを届けた。
タリク・クルディシリア事務所代表は、「2014年初旬からこれまで、特に物資が届きにくい地域も含め13の地域で250万人を超える国内避難民に物資の支援を行ってきました」と説明した。
また、「スウェイダに新しく開設した事務所と連携し、よりきめ細かな支援を提供するため、UNHCRはシリアでの活動を拡大していく予定です。同時に、ラタキアとヨルダンからの海路と陸路を使った支援がスムーズに行われるよう、支援金の確保にも取り組んでいく予定です。」と語った。
現在シリアでは425人のUNHCR職員がダマスカス、ホムス、アレッポ、ハッサケ、カーミシュリー、タルトゥース、そしてスウェイダにある7つの事務所で活動している。シリアにおける支援対象者数にはシリアの国内避難民650万人と、他国からの難民3万4000人が含まれる。
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