2013年3月13日 ヨルダン、アンマン発
3月13日、英国のチャールズ皇太子が、ヨルダンにあるシリア難民のキャンプを訪れた。チャールズ皇太子とカミラ夫人は、難民キャンプに一時間ほど滞在。UNHCRの支援を賞賛するとともに、この2年間で110万人以上の難民を生み出したシリア危機の人的損失について遺憾の意を表わした。
難民キャンプにある医療施設と支援物資配給所を訪問後、チャールズ皇太子は「この非常に困難で心が痛むシリアの現状に対して、UNHCRの行っている支援活動は素晴らしい」と述べた。昨年の6月に設立されたこの難民キャンプでは、約1000人のシリア難民が暮らしている。
また、皇太子はヨルダンの人道支援機関とヨルダンの人々の努力に敬意を表すると述べた一方で、「大量の難民流入により、ヨルダンの状況は逼迫している。たとえば英国に700万人もの人々が突如来るのと同じ状態だ」と懸念を表明した。
皇太子夫妻はヨルダン皇太子の案内でキャンプ内の仮設住居を訪れ、シリア難民の家族とも面会した。一家の長である55歳のムサさんは、逮捕され拷問を受けた後、昨年9月に妻と5人の子どもと共にシリアを離れることを決意したと皇太子夫妻に語った。
チャールズ皇太子は、今回の難民キャンプ訪問を企画したUNHCRのスタッフとも会談。UNHCRヨルダン事務所の副代表ポール・ストロムバーグは、「英国のシリア難民に対する支援に感謝している。今日は皇太子夫妻に支援がもたらす効果をお見せできた」と述べた。
詳しくはこちら(英語)