イスラマバード、パキスタン、2月2日発、
アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は2日、アフガン難民に対するパキスタンの寛大な受け入れ体制と前向きな取組を感謝した。グテーレス氏は2日間のパキスタン訪問中に、ジラニ首相とカー外務大臣と会談し、ドバイで行なわれたパキスタン、イラン、アフガニスタンとUNHCRの間で合意に達したアフガン難民の恒久的解決策について話し合った。
新たな政策は5月にスイスで開催される国際会議で発表される。この会議は、アフガン難民を受け入れているコミュニティーに追加の支援をしつつ、アフガニスタンへの帰還を活性化、持続可能性な支援プログラムを話し合うために開催される。今回のパキスタン訪問の最終日に、グテーレス高等弁務官は記者に対し、30年以上もアフガン難民を受け入れているイランとパキスタンへの国際的な連携を呼びかけた。そして「暴力と迫害から逃れる人に対し多くの国が閉鎖的になっている時に、パキスタンの人と政府の寛大さは、国際社会の評価と支援に値する」と訴えた。
パキスタンからアフガニスタンに帰還する難民の数は2010年に11万人だったのに対して、去年は5万人ほどと減少している。しかしながらアフガン帰還民の数は難民の帰還プログラムで世界で最も多い。「現在は、アフガニスタン国内における難民の自主帰還の受け入れを可能とすることを優先すべきだグテーレス高等弁務官は訴えた。そしてアフガン難民にとって、アフガニスタン国内の環境が整うことで、より帰還の準備が進められると付け加えた。
パキスタンには現在170万人のアフガン難民がいる。2002年以来、500万人のアフガン難民が故郷へ帰還しており、その多くがUNHCRの支援のもと実施された。
詳しくはこちら(英語)